ちくわの気まぐれ妊活ブログ

稽留流産から妊娠・出産を目指して

支えてくれた歌

流産後、どん底だった私は、いやなもの、怖いもの、傷つきそうなもの(妊婦、赤ちゃん、親子連れ、マタニティマーク、新婚カップル)に触れることで、自分がどんな風に傷つくか、想像するだけでこわかった。
そういったものに自分が関わることを、想像することすら嫌でした。
本当にこわかった。


それで、テレビもほとんど害のなさそうな、(ママタレの出ていない)バラエティ番組しか観たくありませんでした。
そもそもほとんどテレビ観なかったです。CMがこわかったから。


でも、ふとMステスペシャルにYUKIちゃんが出ると知って、本当に久しぶりだったから観ました。
そこで聞いた「tonight」という歌は、私にとってとても大切な歌になりました。


YUKIちゃんのこと、ずっとすごく自由に生きる強い人だと思っていましたし、確かに自由で強い人なんだと思います。でも、彼女にも色々な悲しいことが起こって、辛い辛い夜もあったんだろう。それでも今こうして彼女が強い歌声で歌っているのは、辛かった夜を忘れたからではないんだよね。悲しみを忘れられるはずなんかないのに、しっかりとした声で、なんて優しい歌を歌うんだろう。


他人の悲しみを本当に理解することって、ほとんど不可能に近いと思います。
だから私もYUKIちゃんに対して、アレコレ言えるはずがありません。憶測でものを言って本当にごめんなさい。


けれども、私は彼女の歌に、励ましてもらったというより、そのまま、悲しいままでも強くあれるということを教えてもらいました。
流産したから、他人の悲しみが理解できるようになったとか、優しくなれた、強くなれただとかは思いません。(他人の悲しみに敏感にはなったけど。)
あくまで私個人の意見ですが、そんなことを認めたら、まるで流産してよかった、と認めることに繋がるような気がして。。。


悲しいまま生きることは苦しいです。
嫌になることもいっぱいあるけれど、時間が経って、悲しみのかたちが変わってきたような気はしています。これを言葉で表現するのが本当に難しいのですが。。。時間が経って、ブログに書いておこうと思うようになったし、悲しみが薄れたわけではないけれど、私の中で何かが変わってきたことは確かです。